続・44歳 高齢出産日記

43歳で第一子・44歳で第二子出産

出産記② 子宮口全開~誕生 ☻

陣痛が始まってから子宮口が全開になるまでの分娩第1期は、

初産婦では 平均10~12時間 とのことですが、

わたしは前回記事の通り4時間というスピードでした。

オキシトシン駄々洩れでしょうか。笑

誰もが早いお産を想像したのですが、ここからが長い戦いになったのでした。

 

 

8:15AM~ 分娩第2期

陣痛の合間に、子宮口全開でお産が順調に進んでいることを助産師さんから伝えられ、

早くこの痛みから解放されたい、と思い続けていました。

順調ではあるものの、あと少しのところで赤ちゃんが止まっている、

頭は見えている、ということも聞こえていました。

 

2分おきに来る、1分から1分半の痛みの波。

そのたびに「深く息を吐いて~」の繰り返し。

 

ナチュラルバース・医療介入しない方針の病院で、

いきまずに赤ちゃんが自然に降りってくるのを待ちます。

医療介入しないとはいえ、助産師さんは都度ドクターに報告をしたり、

ドクターも時々様子を見に来ていました。

なんとなく、するっとはいかないのかなぁと感じました。

 

何より、子宮口が全開になった8時過ぎのわたしは、

既に疲れてぐったりでした。

前夜は2時間も寝ていない状態でしたし、

元々おなかが空くと力が出ない方で、

前夜の夜ご飯から何も食べていないので力も出ない、、、

でも次々くる痛みと眠気の繰り返しで、食べる気力もありません。

汗だくで脱水を起こしてしまうので、痛みが引くごとに水を飲むように言われました。

寝たまま飲めるストローはやはり必須です。

そしてこのストロー!

本番までにテストしておくことをお勧めします!

わたしは当日初めて使ったのですが、

結構強く吸わないと飲めないもので、、、

のどがカラカラでごくごく飲みたいのに、一口づつしか出てこなかったです。

しんどかった(笑)

 

話はそれましたが、

結局この分娩第2期が14時になっても続いていました。

平均的に、初産婦で1~2時間と言われていますが、

わたしは既に6時間を超過していました。

もう本当にぐったり、、、というか、寝てます。

陣痛・寝るの繰り返し。

ただ、陣痛の合間に寝るのはホルモンが出ている証拠だからいいことらしいです。

 

合間合間に時計を見ていました。

陣痛の合間にすごく寝た気がするのに、1、2分ほどしか経っていないんですよね。

そして、これいつまで続くんだ、、、と弱気になっていきます。

ツラくて「助けて、、、お腹切って欲しい・・・」と、

うわごとのようにつぶやいていました。

 

「一度立ってスクワットしてみましょう!」と言われ、

「無理😭」と思いつつも頑張って立ち上がり、

分娩用の天井からつるされたロープにつかまったりもしましたが、

もう全く脚に力が入らず、手の力でぶら下がっている状態。

「四つ這いになってみましょう!」でやってみましたが、

産む側のわたしですが生まれたての子羊状態。笑

わたしも含め、その場にいた誰もがこのままではもたないな、と思ったと思います。

 

14:00ごろ 微弱陣痛診断

そんなこんなで、もうこの辺りは記憶があいまいですが、

微弱陣痛ということになり、促進剤を使うことになったよう。

そして分娩室に移動することになりました。

車いすに乗ってください」と言われましたが、立ち上がるのももう泣きそう。

力は入らないし、痛みが来ると思うと怖くて・・・

(助けてください)と心の中で・・・(口に出してたかも)何度もつぶやきました。

夫や助産師さんたちに励まされ、

そして終わらせるためには立つしかない、と、

半泣きで立ち上がり、車いすに乗りました。

猛スピードで分娩台のある部屋まで移動させてくれましたが、

途中で陣痛の波はやってくる。

ナースステーションのたくさんの人が見える、、、

他の入院患者さんもいるだろ、、、

ああ、ごめんなさい、、、、

と頭では思いながらも、止められない絶叫(笑

本当に、自分があんなに叫ぶとは思ってもみなかったです。

 

15:00ごろ 分娩台へ移動

やっとの思いで分娩台のある部屋に到着。

「17時までには産みましょう!」のドクターの声掛け。

「え、、、この痛みにあと2,3時間も耐えるの?!」

絶望的な気持ちになりました。笑

 

ドクター二人が会陰を引っ張りながら、

「こんなに伸びるのに出てこない」というようなことを話していました。

恥骨の部分に頭がひっかかっていると。

一応会陰マッサージしてきたけど、、、たまにサボったからかな😭と後悔。

そして、会陰切開しても良いかと聞かれました。

わたしとしては、もうそれで出るならとっとと切ってください、の気持ち。

すぐに切開してもらいました。

 

そしてやっといきめることに。

会陰切開していきめばすぐ出ると思ったのですが、

6,7回かな、、、いきみました。

このころには10人ほどのスタッフが部屋に集まっていました。

とにかく終わりたい一心で、頑張った気がします。

「いったん休みましょうか」と言われても「もう少しやる!」という感じ(笑

たくさんのスタッフが、全身を使ってサポートしてくれました。

そのかいあって、やっと「頭が出た!」の声。

頭さえ出ればデュルンと出るかと思いきや、肩幅も大き目で、

「もう一回!!」と言われ、再いきみ(笑)

 

15:35 出産

ようやく赤ちゃんが出てきました!

赤ちゃんが出た感覚は、わたしの場合はあまりありませんでした。

「出たよー!」と言われて、「出たんだ・・・」という感じ。

 

カンガルーケアでへその緒を切るといわれていたのですがそれはなく、

赤ちゃんは傍のベッドのようなところでで何かされていました。

大丈夫なのか心配でしたが、その後すぐに泣き声もあげ、

「元気だよー!」と言われてホッとしました。

顔をあげて赤ちゃんを見ると、すっごく大きくてびっくり!

3,732gと実際大きかったのはもちろんですが、

出たばかりの赤ちゃんは羊水でむくんでいて、余計大きい!

パンパンの肉団子って感じでした(笑)

 

この時は正直、「やっと我が子に会えた」という感動よりも、

「お産が終わった・・・」という安堵の方が大きかったです。

 

そして、この時点では、

ドクターたちも「こりゃ大きい、出ないはずだー!」など談笑しあい、

歓喜に包まれていました。。。

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つづく。