続・44歳 高齢出産日記

43歳で第一子・44歳で第二子出産

産後クライシス③

産後クライシス②からのつづき

s42ans.hatenablog.com

 

退院して自宅に戻って3日後に実母が来てくれました。

1週間の滞在予定です。

 

わたしは実家を離れてもう25年超になります。

それだけ離れていると、既に完全に”別々の家の人”とでも言いますか、、、

家のルールが全く違いますよね。

わたしはどちらかと言うと軽く潔癖でHSP気質なところがあるのですが、

母はかなりおおざっぱ。

なので一抹の不安がないわけではありませんでしたが、

自分の子供を親に見せられる喜びでワクワクしていました。

 

しかし不安は見事的中。

母が来たことでわたしのストレスがMAXになります。

 

まず、母や私の姉は、超安産で高齢出産ではなかったので(それに自然妊娠)、

わたしの出産記のようなことは想像できないようで、

大変だったこと、貧血が残っていることなどに意識を持ってもらえませんでした。

なので、来るなりアレコレお願いされて、、、その時点で軽く『イラッ』。。。

でも母も高齢ではるばる来てくれたんだし、と、頑張って対応。

 

その後、ごはんづくりを担当してもらったのですが、

キッチンを汚す・・・片付けも何だか雑・・・

母乳に良くなさそうなごはん・・・(笑)

色々気になって片付けに手を出したりしたけど、

拭き上げる傍からまた汚していく・・・

途中であきらめて、「帰ってから掃除することにしよう・・・」としました。

 

そのほかにも、

昼間ベビーが寝たらわたしも休息を取りたい気持ちだったのですが、

母が部屋に入ってきて喋り倒す・・・。

久しぶりに会った娘と喋りたいのだろうと相手しましたが、日に日に疲れてきます。

 

しかも母が来た翌日に乳腺炎で40度近い熱が出ます。

授乳の度に飛びあがるほど痛いし、熱が出る前の悪寒、、、

フラフラの身体に追い打ちをかけるような・・・もう本当につらかった。

でも、乳腺炎に関しても、母はわたしも姉も完ミで育てたということもあり、

まったく知らない症状なので、

二日連続であの悪寒が来て、夏パジャマの上に冬用のパジャマを着て、

更に布団をかぶっても寒くてブルブル震えていても、

「昼間薄着で居るから寒いんじゃない?」と全く的外れなことを。笑

 

そして、ベビーが泣くと、

わたしとベビーを寝室に残して、母も夫も部屋から出ていくのです!

外ではふたり楽しそうに話す声。(多分普通に会話しているだけ)

わたしの感じる疎外感と孤独感と言ったら・・・

 

他にもいろいろあるのですが、割愛。

でもこれ、産後あるあるらしいですね。

義母ではなく、実母との間でいざこざが起きることが多いそうです。

 

母への憤りが募るとともに、夫への不信感も募っていきます。

なぜわたしだけが幽閉されてベビーを任されているの?!

母がヘルプに来てるのに、わたしはより疲れるばかり!!

わたしとベビーのヘルプじゃなくて、夫のヘルプに来たのか?!

 

身体の辛さに心の辛さも加わって、わたしのストレスはMAX。

ひとりでベビーを抱きしめて泣いていました。

そのうちに、「もうこの子だけいればいい」という感情になってきます。

「なんでこの人と結婚したんだろう」

「離婚したら親権は取られるんだろうか」など、

脳内でベビー以外を排除するストーリーがどんどん進んでいきます。

 

産後うつ?とも思いましたが、

ベビーは可愛くてたまらなかったので、違うかなと思いました。

ある意味、わたしのホルモンは正常に働いていたともいえるのかもしれません。

 

 

今思えば、夫も本当に大変だったのだと思います。

わたしとベビーを二人きりにしていたのは、その方がいいのだと思っていたそうです。

自分はお邪魔、みたいな感じに思っていたそう。

 

夫は”育児は母親の仕事”の世代の人間というのも原因の一つだったと思います。

そしてわたしは、そんな夫のことを想いやれないほど疲弊していたのだと思います。

”退院したら大好きな夫との楽しい育児がはじまる♡”というイメージが、

本当にあっけなく、崩れ去ったのでした。

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④へつづく・・・

 

 

 

 

 

産後クライシス②

 産後クライシス①からの続き

s42ans.hatenablog.com

 

ベビーを迎えての新生活!

きっと大変なんだろうなぁとは想像していましたが、

とはいっても、、、

温かく、柔らかく、幸せいっぱいのほんわかイメージを持っていました。

 

しかし現実はそんな生易しいものじゃない!笑

入院中は、消毒済みの哺乳瓶もお湯も用意されている。

終わったら洗っておいてくれる。。。

掃除も洗濯もしなくていい。

ごはんも、おやつまでも、自動的に運んできてくれて、下げてくれる。

困ったことがあっても、助産師さんがいてくれてるという安心感。

こちらが気付いていない事にも気づいて教えてくれる。

それによってどれだけ育児だけに専念できていたかよくわかる。

 

家に帰れば、育児以外にもやらなければならないことがあふれている。

衛生状態も気になる。

急激に、親になった重圧や、

この命を守らなければならない責任が重くのしかかってくる。

それでも待ったなしで次から次へと分からない事が押し寄せてくる。

色々予習したと思っていたのに・・・全然じゃないか!!😢

初めてのことが起きるたびに、ネットや本で調べて対応する。

不安で、心配で、たまらない。

 

それに比べたら、パパには少し温度差がある。

ママはたった1週間早く育児をはじめていることでリードを取っている。

そのせいでパパもママがイニシアチブを取る形が良いと無意識に想っている。(はず。)

でもママは瞬間瞬間必死だし、確かに少しだけリードはしているけれど、

何も分からないのは同じだし、不安で押しつぶされそう。

身体もまだまだ元の状態とは程遠く、

疲れるし、眠いし、会陰切開の後は痛むし、違和感が気持ちが悪いし、

おっぱいも痛いし、子宮収縮だって痛い。

「分からない」を「そういうことか」にしていく繰り返し。

なのに、ママはなぜか本能的にママ業が出来るような見られ方をする!

 

パパはパパで、慣れない家事をこなすのにとても大変だったと思います。

お互いにとても疲れていたと思います。

だけど二人で乗り越えようという気持ちで居ました。

 

そして退院から3日後、わたしの母親がヘルプに着ました!

1週間の予定です。

 

その時はまだ、

それがわたしのメンタル崩壊の引き金になるとは思ってもいませんでした。。。

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③へつづく・・・

 

 

 

 

 

産後クライシス①

産後クライシス 

経験された方、どれくらいいらっしゃるでしょうか・・・?

ひよこは完全に産後クライシスの渦に飲み込まれるところでした!

産後クライシスとは・・・

出産後から2 - 3年ほどの間に、夫婦仲が悪化するという現象を指し、2012年にNHKが提唱した用語。

実際子どもが0~2歳と育児が大変な頃に、もっとも離婚が多いという事実があり、「産後クライシス」は社会問題にもなっている。

 

 

ひよこ夫婦は自分でいうのもなんですが、とーっても仲良しでした。

ひよこは頑固で、嫌と言ったら嫌な性格。

これまで付き合った人とは激しい喧嘩を繰り広げてきましたが、

今の夫とは喧嘩らしい喧嘩はしたことがなく、腹が立つこともなく、

いつも心からの感謝でいっぱいの結婚生活でした!

「子供が出来たら喧嘩が始まるよ」という話はよく聞いていましたが、

大体が教育問題が原因と聞いていたので、まだまだ先のことだし、

夫からは「教育に関してはひよこの意向に任せるよ」と言われていたし、、、

問題視していませんでした。(今思えばこの発言も危うさの一端を感じる。)

 

・子供が生まれたら子供さえいればよくなった

・夫がばい菌におもえた

・とにかく夫がうっとおしくなった

・とにかくイライラする(その矛先が夫に向く)

・触られるのも嫌だった

 

などなど、近しい人からの声も聴いていましたが、

「きっと子供が生まれる前からその傾向があったんだろう」

「うちはきっと大丈夫だなぁ♡より一層きずなが深まるはず♡」と思っていました。

 

なので、産後夫に対してイライラした時、

産後のホルモンのせいなの?!

それとも新婚生活のほんわかモードで見えていなかった本質が露になったの?!

このさきどうなっちゃうの?!

・・・と、自分でも本当にびっくりしたし、ショックだったし、戸惑いました。

 

出産を終えて息子に会ったときにわたしは、

「世界一やさしいお父さんだよ、良かったね」と声をかけました。

その時点では心からそう思っていましたし、

何より私をママにしてくれた夫に感謝でいっぱいでした。

 

退院の時も久しぶりに会えてとってもうれしかったのを覚えています。

だけど、ちょっといつもと違う感覚があったのも事実。

うちは夫が年上の年の差婚なので、わたしが甘えるような関係性だったのですが、

まったく甘えたい気持ちになりませんでした。

それはそれはカラッとしていて、、、

この時は「やっぱりおかあさんになったからかな」と思っていました。

これに関しては産後クライシスというよりは、ホルモンの影響っぽいですよね。

この時は産前とは違う感覚がありつつも、イライラモヤモヤはなく、

久しぶりに会って息子のことや入院中のことで話したい事がたくさんだったし、

やっと、やっと、一緒に育児が出来る!とワクワクしていました。

 

それに反して、夫はすごく他人行儀に感じました。

その理由を尋ねたら、わたしが居ない間ひとりで家のことをやって、

さらに息子を迎え入れるために大掃除などもしてくれたので、

「ひどく疲れた」とのことでした。

不運なことに入院中に洗濯機まで故障するというアクシデントまで起こり、

コインランドリーを探したり、洗濯機を買いに行ったり、

想定外の負荷もかかったようです。

 

お互いの微妙な変化は一時的なものだと疑うこともなく、

3人のあたらしい生活がスタートしました。

 

②へつづく・・・